腎・膀胱・睾丸などの病気

腎がん

健康診断、人間ドッグでの超音波検査(エコー)の普及により、早期がんの状態で発見されるものが増えてきています。

根治療法は手術になります。抗がん剤や放射線はほとんど効きません。インターフェロンやインターロイキンという薬にある程度の効果が認められている程度でした。

近年は、進行腎がんに分子標的治療薬が使用されたりしますが、やはり、早期発見が一番重要です。

尿路結石症

腎臓で形成された結石(腎結石)が尿管という管に移動すると(尿管結石)今まで経験したことのない様な、激しい痛みに襲われます。その痛みの強さに救急車で受診する方もいます。

結石の成分により発生原因も様々ですが、生涯を通じ何回か繰り返すことも多い病気ですので、当院では尿検査・超音波検査などで、主に再発のチェック、生活指導を行っております。

血尿

無症候性血尿といって痛くも(痒くも)ない自覚症状がなく血尿が出たときは要注意です。コーラのような色から、真っ赤な鮮血まで様々ですが、尿路悪性腫瘍の検査は必須です。尿の一般検査に加え細胞検査、超音波エコーや膀胱内視鏡を用いて検査します。

膀胱炎

排尿痛・残尿感・下腹部痛・血尿などが主な症状で、女性に圧倒的に多い疾患です。一番多いのが急性単純性膀胱炎といって、抗生物質の内服にて、3~5日間くらいで治癒してしまうものですが、中には再発を繰り返したり、難治性で慢性化するものもありますので、専門医を受診する方が良いでしょう。

膀胱がん

血尿の項で触れましたが、軽い膀胱刺激症状にて発見されることもあります。喫煙歴や有機溶剤との関係が知られています。

早期発見出来れば、内視鏡手術で治療可能ですが、進行がんや非常に悪性度の高い浸潤がんなどは、膀胱を取らねばいけない大手術を余儀なくされることもあります。

睾丸腫瘍(精巣がん)

陰嚢内の精巣が無痛性に(痛みを伴わず)硬く大きくなってきます。痛みを伴わないために放っておいたり、羞恥心から病院受診が遅れる残念なケースがあります。

0~4歳と、45~59歳に小さなピークがありますが、25~34歳に大きなピークがあります。

発見が遅れると若くして命を落としかねない重要な疾患です。1日でも早い受診をお勧めします。

尿失禁

あと少しの我慢ができず漏らしてしまう(切迫性尿失禁)、咳やくしゃみをした際に漏らしてしまう(腹圧性尿失禁)が女性の尿漏れの代表です。

切迫性尿失禁は尿意が強く我慢できずに漏らしてしまうタイプです。内服薬が比較的よく効きます。

腹圧性尿失禁は骨盤底筋体操をしていただいたり、高度の場合は手術(内視鏡によるコラーゲン注入や、TVT,TOTといった比較的新しい手術)の適応になります。

また男性で前立腺肥大症や高度の尿道狭窄により尿が意思に反し出せず、結果として溢れ出てしまうもの(溢流性尿失禁)やまれに前立腺がん術後の合併症として尿が貯められず、いわゆるジャジャ漏れになってしまう(全失禁)などがあります。

頻尿症

頻尿症とは病名ではなく病態(病気の状態)を表す言葉です。

元になる原因は前立腺疾患を代表にさまざまです。糖尿病や脳梗塞が原因で神経因性膀胱という膀胱の神経系統が侵される病気や、最近話題のOAB(過活動性膀胱)といって膀胱の粘膜が過敏になっている状態のものも比較的高頻度に見受けられます。また心因性(精神的なもの)の場合もあります。

頻尿の原因を調べ、いろいろな内服薬を使い分けます。

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